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重量と防御力を最適化するため

重量と防御力を最適化するため、戦車の装甲厚は敵と向き合う前面が最も厚く、上面や底面が薄く造られている。

対地攻撃機や対戦車ヘリコプター、地上の兵士が放つある種のミサイルでは装甲車輌の上面に攻撃を加えるトップアタック能力を持つものがあり、これらの兵器に対しては戦車の装甲も脆弱である。乗員が車内に出入りするためのハッチ、キューポラ、また外部を観察するためのスリット、あるいはエンジン部などは装甲を厚くできない箇所で、履帯や転輪のような駆動系も攻撃に弱い。また砲塔の形状によって、砲塔下部で跳弾した敵弾が車体上面を直撃してしまう「ショットトラップ」と呼ばれる現象を生じる事もある。

車体下面も装甲は薄く、対戦車地雷によって損傷を受けることが多い。

敵への警戒という面で一番の弱点は狭い視界である。装甲の防御力を高めるために良好な視界が得られる開口部は減らされる。戦車は視界とともに外部音も遮蔽され一層周囲警戒が困難になる。敵歩兵からは1km以上先から戦車の走行音が聞かれてしまう。「戦車だけの部隊」は歩兵や隠蔽された車両に対して脆弱となる。戦車は登場した当初から歩兵の手榴弾や地雷による肉薄攻撃によって容易に撃破されてきたが、個人携行が可能な対戦車ミサイルによって離れた位置から戦車への攻撃が可能になると、戦車兵や同行の歩兵は徒歩によって周囲警戒する必要に迫られている。市街地戦闘では建物により戦車の車高より高い箇所が多く敵兵の潜伏箇所が多い上、その視界の狭さや音の遮蔽がさらに不利となる。
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戦車はキャタピラ、または無限軌道と呼ばれる走行装置によって、車体を支え走行する。

車体の左右2列に並んだキャタピラの履板(りばん)を備えた無限軌道は、その広い面積によって荷重が分散されるために泥濘のような多少の不整地でも走行でき、これは「不整地走破能力」と呼ばれる。また、履板が連続して履帯(りたい)となっているために多少の壕も越えて行け、これは「越壕能力」と呼ばれる。段や堤も通常のタイヤ方式(装輪式)よりは高いものまで越えられ、「越堤能力」と呼ばれる。キャタピラによる操行は左右起動輪の回転数の差によって行なわれる。単純な進行方向の変更では左右回転数の小さな差で行なわれるが、片側のキャタピラを停止したまま逆側のキャタピラを動かすことで「信地旋回」と呼ばれる停止側のキャタピラを中心とするほぼそのままの位置での旋回が行なえる。また、左右のキャタピラを互いに逆回転させることで「超信地旋回」と呼ばれるその場で旋回が行なえる。履帯は接地している地面と大きな摩擦を生むため、「登坂能力」にも優れる。

上記のようにキャタピラは多くの長所を備えるが、短所も多い。キャタピラによる走行はエネルギーロスが大きく、速度や燃費が犠牲になっており、装輪式のようにパンクはしないが、片方の履帯が切れたり外れればその場で旋回する以上の動きは出来なくなる。騒音と振動も大きく、騒音は戦場での行動において容易に発見されることを意味し、振動は車載する装置の故障の原因となり乗員を疲労させる。路面の状況によっては砂塵を巻き上げて自ら位置を露呈してしまう。またキャタピラと転輪類そのものが重く場所も占めている。

ブレーキは起動輪と呼ばれるエンジンの駆動力を履帯に伝える回転部にのみ備わっていて、走行中の減速に使用される油圧多板ディスクブレーキと停車中のパーキング・ブレーキがある。一部の戦車ではディスク・ブレーキに加えてオイル式のリターダを備える。

走行速度の調整は、操行操作となる左右の起動輪の回転差の調整を含めてトルクコンバータ式のオートマチックトランスミッションによって実現されており、操縦手は、ステアリングハンドルとアクセルペダル、前進・後進を選ぶセレクター・レバーの操作によって、比較的簡単に操縦できる[出典 2]。

戦車の機動に適した場所としては開けた土地が良くこういった開闊地(Open terrain)や多少凹凸のある波状地(Rolling terrain)では戦車は本来の機動力を発揮できるが、反対に密林地帯や森林地帯のような錯雑地(Closed terrain)や都市部、急峻な山岳地帯、あるいは沼沢地のような車両の進入を拒む場所は戦車の機動が阻害されるので不適な場所とされる。溜まり水のない泥土も履帯に絡みつくので不適である。

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2009年05月29日 15:29に投稿されたエントリーのページです。

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